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●「女友だち」本音インタビューVol.4:中村泰子さん『女友だちを、彼氏と同じぐらい愛してしまうところがある』 

nakamurasan


インタビュー第四回目は、女子高生ビジネスのパイオニア、「ブームプランニング」社長の中村泰子さんです。

中村さんは、女子大在学中に、女子高校生の企画集団「SCAT CLUB OF JAPAN」を設立。それが後に、女子高生の感性をマーケティングに生かす画期的な調査・セールスプロモーション会社、ブームプランニングに発展します。今年で二十周年となる、この分野のさきがけです。現在では、学校に上がる前の子供から、小・中・高生、大学生、OL、主婦にもネットワークを広げ、多数企業の商品開発に関与。中村さんと、そして中村さんがいつも接している女子高生たちの、「女友だち観」をうかがいました。


『女友だちの賞味期限』を読んでいただいてのご感想は。

本に出てくるのは特殊な経験が多いので、それがそのまま自分にあてはまるわけじゃないけど、細かい部分を読みながら、自分の友だちのことが浮かんできました。友だちのまねをしちゃう(『どろぼう猫』)とか、言葉遣いを気をつけなきゃ、と思ったこととか。自分の女友だちをあらためて知る本だなという印象でした。

中村さんは、二十年前から社長業。同級生には働く人もあり、主婦になる人もありだと思いますが、友情を続ける上で難しさは?

ずっと仕事をしている人と、結婚して仕事をやめて子供がいる人って話が合わない、とよく言われますが、私の場合、そういう壁が一切、ないんです。子供のときから、年齢差も性別も、環境も全部超えて、放射状に友だちがいる。だから今でも、子育て中の主婦と話し込んだりします。彼女の悩みが子供で、こっちは仕事の人間関係だったりしても、突き詰めると、根本的な悩みの中身は似ていたりして、考えていることはそうは違わない。相手からすると、逆に、環境が全然違うからこそ、気を使わないで、いろいろ言いやすいってこともあるのかな。


放射状の付き合いとは…?

人との付き合いは放射状だから、自分って八方美人系かな…と思って、子供の時、童話に出てくるコウモリの話を読んで、「私ってこれかも」と思ったりしたんですよ(笑)。でも、他人に無理に合わせて八方美人をやってるわけではなくて、誰のことでも、その人の、私が好きなところを見て、付き合って友だちになるので、その人の嫌なところって見えないんですね。

小学生の頃から、「あの子はこんなふうに思われてるけど、実は、そうじゃなくて、こういう人なんだ」というのを、発掘するのが得意だったの。クラスに、誰とも口をきかない、くらーい男の子がいるでしょ?私は、「あの子、誰とも話さないなんて変だな」とは思わないで、むしろ、話をしない人間、というところに興味を持つの。変わり者に見えるけど実は繊細だったりする人って、自分に無いものを持っているという意味でもあこがれで、いつもそういう人を見つけていたと思います。

でもね、誰とでも友だちになるわけじゃないんです。実は好き嫌いが激しいの。自分の中では、人に会うと、一瞬で好き嫌いを判断してしまう。


嫌いな人とは…?

嫌いな人とは出会わないようにしていますね。イヤな人に会わないようにとお祈りしてから寝ているぐらい(笑)。人生短いから、居心地のいい状態をどうやってつくるかを考えて、なるべく嫌な人とは触れ合わないことが大事だと思ってます(笑)。


中村さんのお仕事の基本は、女子高生の話を聞くこと。人の話を聞き出すのが得意?

ひとりひとりと話をしているとき、「そんなことまで言ってくれるんだ」、と驚くぐらい、他の人には言えないことまで、聞き出してしまうタイプかもしれない。仕事も、人間関係も、基本的には一人対一人。(マーケティングの)調査も一対一が基本だし、一人の人に集中したほうがおもしろい話が聞きだせるんじゃないかな。


中村さんにとっての女友だちとは?

最近気がついたんですが、私は女友だちのことも、彼氏と同じぐらい愛してしまうようなところがある。彼女が直面していることを、どれだけ我がことのように、一生懸命考えられるか。お互いの悩みを本当に共有できるかどうか。そういうことを自分に問うんです。『女友だちの賞味期限』を読んで気がついたのですが、私には友だちの相談に乗ることで、いい気持ちになることがあります。ある人にいつも助けてもらってるけど、相談に乗ることでお返しができるとか、ギブ・アンド・テイクみたいに思ったりね。これってどうなんだろう、と思いました。そういう発想ではなくて、本当にどこまでその人のことを考えているかっていうことが友情の本当の基準になると思う。

それに、ケアも必要です。男女を問わず、親しい人にほど、気を使わなきゃいけないと思っています。両親とか、結婚してたら夫とか、この人といるとラクだという親友とか、一番、気を使わない相手こそ、大事に、愛情を持って接するべきなんですよね。そうしていると、いろんなことに気がつくし。


ご専門の、女子高生の友情模様は?

友だちは、女子高校生たちにとってものすごく大事。大切なものは?と聞くと、ほとんどが友だち、って言いますね。携帯電話のおかげで人間関係が体系的に整理できるようになって、アドレス帳を見ると、「おなちゅう」「おなこう」…。


それ、なんですか?

「同じ中学」と「同じ高校」。ほかに、「バイト先」「塾」とか、「地元」とか、友だちを細かく分類しています。メールだけの付き合いとか、ちょっと知り合っただけとか、付き合いに濃淡がありますが、それぞれコミュニティを使い分けています。三、四人で書き込むホムペ(HP)を作って、共有する、それを、ひとりで三つもやってる子もいます。つまり、ブログを三種類書いている。そして、友だちのブログも見るでしょう。

今の高校生は、携帯メールはもう連絡にしか使ってなくて、以前の交換日記の類は、完全に携帯電話のブログに移行しました。去年の夏頃、はやりだしたと思ったら、この数ヶ月でいきなり増えて、八割以上の高校生が、自分もブログをやっているか、あるいは、友だちのを見ている、というデータもあります。

今の子は、たとえばお店で並んでいるときに知り合って、ちょっと話が合ったら、ピッと(携帯の赤外線機能で情報交換を)やって、夜、「お昼に会った○○だよー覚えてる?」というメールに、ホムペ持ってるから見てねとURLを貼り付けて送る。そこを見ると、共通の友だちがいたり、小学校の同級生を知ってたり。自分のホムペに友だちのホムペのURLを貼り付けているし、ブログやプロフ(プロフィール)を見ればその子のことがわかるし、どんどんつながっていく。

ケータイ世代である今の子たちは、友情もケータイで培っています。そこが 今後どうなるのか、気になります。この子たちの携帯、ブログ、人間関係 が、高校を出て、大学に入って、どうなってい くのか。今年、高校を卒業し た子たちがどうなるか、続けて調べていくとおもしろいですね。

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