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●「女友だち」本音インタビュー番外編:J・オフィル&E・シャッペル「友だちのことでは、みんな、恋愛以上に悩んでる」 

eli jen


E・シャッペル(左)とJ・オフィル

 恋人との別れはつらいし、離婚は当事者の周囲の人まで傷つける。でも女性にとって、女友だちとの友情が壊れた痛みは、失恋とは違う鋭さで心を刺す。アメリカの女性作家たちが書いた、そんな「友情崩壊の体験記」が一冊の本になった。原書(The Friend Who Got Away)の企画・編著者のジェニー・オフィルとエリッサ・シャッペルの登場です。

本のアイディアは、ジェニー・オフィルが一○年以上前からあたためていたという。
「女友だちとは、前の夫や元彼がどんな男だったとか、別れたのはなぜとか、しょっちゅう話すのに、以前親友だった人と疎遠になったことを打ち明けたり、その理由をあれこれ話したりはしないでしょう。ずっと、それが不思議だと思っていたの」
 共同編集者のエリッサ・シャペルも言う。
「皆がなんとなく信じている、『友情は永遠である』という考えは間違いで、どんな関係にも寿命がある」

 例えば、同時期に出産した母親仲間と親しくなったけれど、子供が育つと共通の話題がなくなってしまうとか、転職した後、元の職場の同僚と会うのが苦痛になったりするとか…。シャッペルによれば、こうした心情の変化に罪の意識を感じる人も多いという。

 二十代から五十代の女性の壊れた友情の物語は、男の取り合いや、借金がらみで生じた誤解、子供ができない女性と妊娠した親友との間の溝…と、さまざま。どんな女性でも必ずひとつは、本の中に、共感できるエッセイを見つけられそうだ。

 昨年春の発売後、米国で開かれた書店イベントには読者が殺到、自分の体験談を語り始めて泣き出す人も出るなどして、予定時間も大幅にオーバーした。

 二人とも、この本が話題になった背景を、現代社会では家族構成が複雑に、そして不安定になるなかで、友だちへの依存度が高まっているためと分析している。
「肉親との関係が希薄になっているからこそ、本当に頼れる友だちの存在がますます大切になっている」とオフィルは言う。

 意外だったのは、女性の友情を扱った本であるにもかかわらず、男性からの反響も大きかったこと。宣伝のために出演したラジオ番組には、必ず男性リスナーから、「男は友情を失くしても傷つかないなんてウソだ!」という電話がかかってきた。

 オフィルは、「友だちとの関係には、恋愛におけるマニュアル本のようなものがない、という点では男女ともに同じかもしれない」と改めて思ったという。

「恋人と別れるとき、『友だちでいましょう』とは言えるけれど、うまくいかなくなった友人には、そう言うわけにもいかない。友だちのことでは、みんな、恋愛以上に悩んでいるんじゃないかしら」

(このインタビューは、『プレジデント』2006年4月17日号に掲載されました。)

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